十人十色
NURSEになり20数年。。
いや、、30年弱になります(年齢を鯖読むには20数年の方が都合が。。(笑))
その間、数千人の方の最期に携わらせて頂きました
そして多くの方のお話を聞かせて頂きました
戦時中のお話や生きるためのことや子育て、養子になったお話、、
もう本当に沢山のお話です
そんな苦労をされた方に
教えて下さい!と伝えるとほとんどの方が
教えることは何もない、、と言われます
若い頃はそんな方々を謙虚な方であると感じていました
そして最近は
教えることは何もない、、
そうですね、、そうなんですよね。。
と思います
少しだけ、経験したからわかるようになってきたんだと思います
まだまだ想像の域は超えませんが
人生は色々であって決まりなどなくて
何が良くて何がいけないなんて言う事は簡単には語れない、、
色々なことがありすぎて人に物申すなんて烏滸がましい。。
そう思います
そういう事だと思いました
様々な診療科を経験し現在精神科の病院に勤務しています
そして思います
何をもって病気とするのか?です
様々な方がいてこの世の中で生きづらい方の為の診療科が精神科なのだと思います
生きづらさがあっても病院にかかることが出来なくて
若しくはかかる意識がない方もおられます
病院にかかるかからないは人によるのであって
病状があっても病院にかかることが出来る出来ない方がいて、、
つまり救いを求める求めない、、もあると思います
そして何が異常か?です
世の中には多くの方がいて多様な価値観があります
そんな中で異常であると何をもって言うのか?
貴方の価値観が全くの正常だと言えるでしょうか?
正常な方も異常の方もおられるでしょう。。
そんな事を他者が簡単に判断はできないのです
こんなことを考えながら看護に従事している今があります
救いをご本人、ご家族が求めている医療に精神療法や薬物療法があります
様々な批判的な報道もあり
虐待と言われるような報道もありますが
実際は当事者でなければ
現場の人間の実態調査がなければ解らないことも多くあります
そんなことを考えながら過ごした本日。。
夜勤明けの後のアルバイトの夜勤に2回入りました
3回連続夜勤です(我ながら若いっ。。(笑))
アルバイト先の夜勤では認知症の方が連日眠れないでいました
その方は「死期が近くなっとるとよ、、紙と鉛筆を持ってきて。。」
と言います
認知症で落ち着かなくなっているためお薬が処方されているのですけど
多分、、
そのお薬が頭には多少効果があって
身体には負担がある為に身体的な苦痛に不安を感じて訴えているのだと思います
不安に対して
私は一緒に過ごす時間を作りました
事務所で一緒に温かいアップルティーを飲みお話を聞きました
するとその後、落ち着き朝まで眠りました
お薬だけでは効果は薄いんです。。
その方の人生を尊重し寄り添い、補填してお薬を使うと良いのだと思います
精神科疾患では薬物療法が一番重要だと思います
ですが、、
その方全てが病気ではなくその方を尊重し自覚、他覚的に困っていることに援助していければ良いのだと思います
医療従事者である私は自分がどう感じるのではなく
病む人がどう思い感じるのか
が重要なポイントです
様々な感性に寄り添い
その感性に寄り添う自分作り
自分を自由にするには柔軟な姿勢が大切だと感じます